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2021/07/01実籾CSNew!
【シリーズ②】お役立ち情報 ~スマホとの付き合い方~
こんにちは
進学塾3Arrows実籾CSの菊地です。

自習室で学習の様子を見ていると、時折机の上にスマホを出しながら勉強している生徒がいます。

当然注意をするのですが、「使っていません」や「漢字を調べてました」と言われることがあります。

そもそも塾のルールとして、スマホはカバンの中に入れておくということになっているのですが…

実は勉強をする上で、スマホは生徒の皆さんに悪い影響を与えているのです。

今回のブログではスマホが与える悪影響についてお話していきます。
ぜひ保護者の方と一緒に読んでみてください。



まず仙台市で行われた検査の結果を紹介します。
この検査では中学生を対象に、学習時間とスマホの使用時間が、テストの結果にどのような影響を与えるのかを調べたものです。

①勉強時間:少(30分以内) スマホ時間:多(4時間以上)
自由な時間をすべてスマホに充てているタイプです。
結果は見るまでもないですね…テストは半分も取れなかったようです。

②勉強時間:多(4時間以上) スマホ時間:少(30分以内)
スマホと上手に付き合えている子です。
テストの結果も8割程度とれていたようです。

③勉強時間:少(30分以内) スマホ時間:少(30分以内)
部活動にすべてをささげている層でしょうか。
平均的に勉強ができているわけではありませんが、スマホにかまけているわけでもありません。
結果は6割程度と、勉強時間の割にはできているようでした。

④勉強時間:多(4時間以上) スマホ時間:多(4時間以上)
注目したいのはこの層です。
勉強時間が確保できているためテストの点数は良さそうですが、
実は6割以下の結果しか出ず、③の勉強していない子よりも点数が低かったのです。

つまり勉強時間をいくら確保していても、スマホに割く時間が増えてしまうと成績は下がるということです。

なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。
原因を考えてみましょう。

【原因①】集中力の欠如
勉強時間を確保していても、点数が取れない子に関しては「椅子に座っているだけ」の可能性があります。
上記の検査結果から考えると、スマホを長時間使っている子は、勉強時間に対して内容が伴っていないことがわかります。
30分しか勉強していない子よりも点数が低いわけですから、よほど内容がスカスカなのでしょう。
ちなみに触っていなくても、目に入る場所にスマホが置いてあるだけで、集中力は落ちるので注意しましょう。

さて、皆さんの日々の学習はどうでしょうか。
毎週の宿題に苦戦している子の話を聞くと、
「計算問題を1ページ解くのに1時間がかかります」や、「見開きの問題を解くのに2時間くらいかかってしまいます」という相談をよく受けます。
確かに受験生の計算や、文章問題は手順が多く時間がかかってしまうかもしれません。
ですが、授業の冒頭などの時間を使い、先生がタイマーを使って同じ量の問題を解くと15分くらいで終わってしまうのです。

特にヒントを出すわけでもなく、質問に答えるわけでもありません。
他の子と同じ空間で、先生に見られるだけで、勉強の効率があがるのです。
これは単純に集中力の問題だと言えるでしょう。
つまり、家で1時間悩んでいるように見えて、実際はほとんど頭が働いていないのです。
これでは成績は上がりませんね。

ちなみに勉強中の音楽も、集中力を損なう原因であると言われています。
音楽を聴きながら勉強をしていると、意識をしていなくても脳の処理能力の一部が音楽に割かれてしまい、効果が下がるそうです。
音楽を聴いていると、脳内ではドーパミンという物質が分泌され、気分が良くなります。
勉強中に音楽を聴くと集中力が上がると思っている人は、このいい気持ちを集中力が上がっていると勘違いしているだけなのです。
まわりの音が気になって勉強に集中できないという人は、100均で耳栓を買ってみると良いでしょう。

【原因②】睡眠時間の減少
4時間も勉強しつつ、同じだけスマホを触っているということは、それだけ睡眠時間を削っているとこが考えられます。
具体的には夕方から22時まで勉強をして、そこからスマホを触っていたら2時になっていた…といったところでしょうか。

10代の皆さんにとって睡眠不足は最大の敵です。
適切な睡眠時間が確保できていないと、

・勉強に対する意欲や集中力が薄れる
・論理的に物事を考えられなくなる
・記憶量に障害が出てくる
・2時間の睡眠不足はほろ酔い状態と同じ

これだけの悪影響があると言われています。
それこそ大人であっても、お酒を飲んだ状態で勉強はしませんし、
お酒を飲んで、集中力が低下した状態で車を運転すると犯罪になります。

このようなコンディションで勉強したところで身につくわけがないのです。

テスト前になると中学生の教室から「今日は3時間しか寝られなかった」「今日は徹夜だ」などの会話が聞こえてくることがあります。
ここまで読んでいただければ、そのような勉強に意味がないことはわかりますよね。
それこそ睡眠時間をけずることで”やった気になっているだけ”なのです。

日常的に睡眠時間を確保できない人は、直ちに生活習慣を改善しましょう。

【原因③】頭を使わなくなる
LINEやインスタのDMなどで会話をしていると
「暇~?」「ウケるww」「ヤバいw」など脳を全く使わない会話が繰り広げられています。
それどころか「了解!」というところを「りょ」などと省略してつかうこともあるでしょう。
文章を作成する能力も身につかなければ、漢字の能力も次第に低下していくことがわかるかと思います。

実はメッセージアプリを活用しているときの脳は、ほとんど寝ている状態と同じらしいのです。
そしてスマホが近くにあると、通知が来るだけで集中力が途切れてしまうなどの悪影響もあります。

残念ながらスマホを通じての会話を続けていても、対人コミュニケーションの能力は身につきません。

スマホでのコミュニケーションを全否定するつもりはありませんが、それだけでは不十分なのです。



もちろん、スマホを使うことで得られるメリットもあります。
情報社会で生きる上での最低限のリテラシーを身に着けることもできますし、
調べたいことを瞬時に調べることもできます。

この機会にスマホとの付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。
ご家庭でもスマホの利用時間、使い方を相談してください。

習志野市(実籾・東習志野・大久保)・千葉市(花見川・長作)・船橋(三山)地区の
小学生・中学生の皆さまいつでもお気軽にお問い合わせください。
実籾駅から徒歩4分,メインストリート沿いにあり通塾も安心です。

スマホに縛られず勉強を進めたいのであれば、
自習室を存分に活用しましょう。
担当一同お待ちしています。