Arrows日誌

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2022/10/28実籾CSNew!
合格する生徒 中学受験回顧録「焦燥」編
みなさんこんにちは!
進学塾3Arrows実籾CSの岸岡です。

秋も深まり,冬の訪れすら感じる日もでてきました。
みなさん,体の調子はいかがでしょうか?
急な気温の変化に対応するためにはしっかりと栄養,睡眠をとって免疫を高めることが一番です。

さて,私の塾講師歴も21年目を迎えました。
時が経つのは早いもので…いろいろと思い返すと自分の年を改めて感じ,寂しくなります。
今年の中学受験生が初めての受験を迎えるのはおよそ1か月後の12月1日です。

数えてみると,様々な経緯もあり,中学受験のクラスを担当しない年もあったので個人的には17年目の中学受験を迎えます。
(自らの経験も含めると18年目かな!?)
そんな歴々の先輩たちも笑いあり,涙ありの受験を乗り越えてきました。
いよいよ迫る受験に感じる焦燥,不安(感じていのはるどちらかといえば保護者の方かも…)
「承前啓後」「温故知新」という言葉もある通り,先哲の教えに倣ってこれらを解消していきましょう。

まずは「焦燥」についてです。
受験生の皆さんは,いま,通常の課題に過去問,自分の苦手単元の克服とやることが盛りだくさん。
そこへきて学校の宿題,行事と重なり,自分の時間もとれず「時間が2倍ほしい!」と思っていませんか?
気持ちはよく分かります…が,無理を通しても道理は引っ込みません。
与えられた時間の中でタスクを黙々とこなし,1歩ずつステップアップしていかねばならないのです。

かつて,こんな子がいました。
【男子・水泳は全国レベルで毎日練習・第一志望校:四谷偏差値64 男子校】
平日と土曜日は私のいる教室で受講し,日曜日は他塾の志望校特訓講座へ通っていました。
模試の成績は算数・理科は「調子が良ければ」志望校に届くライン。
国語と私の担当していた社会は「調子が良くても」足を引っ張らない程度。
といったところでしょうか。



12月に入ったある日の夜,21時30分も過ぎるような時間にその子が来塾しました。
スイミングの後だったのでしょう,風呂に入り,髪はまだ濡れていました。
教室に入ってくるなり「先生,記述のまるつけ,お願いします!」と…
正直,私は焦りました。
その教室はショッピングセンターの中にあったので22時までに生徒を全員出さないといけなかったのです。
しかし,当の本人はどこ吹く風,堂々としていたものです。

私は事前にその過去問に目を通していたので10分程度で3年分の過去問添削を片付けることができました。
本人に返すと「明日までに直してくるのでまた見てください」と笑顔で帰っていきました。

翌日の夕方,本人は宣言通りにすべて直して教室にやってきました。
ここでも正解にたどりつかず,直しては添削を繰り返して涙を流しながら1時間ほど経った頃でしょうか
突然,涙を止めて「ヤバい!あと30分しかない!」…と
そう,その日もスイミングがあったのです。
そこからの30分の集中力たるや,どれだけヒントを出してもグズグズしていた子がスラスラと…

私はその時,感心を超えて呆れてしまいました。
できるなら最初からやれよ…と。

受験生のみなさんにこの子から学んでほしいこと,それは「焦りは決して悪いことではない」ということです。
綿密に計画され,自ら管理された時間の中で焦ることは今まで自分が発揮できなかった力を出すことすら可能となるのです。
焦りを感じたときこそこのお話を思い出してみてください。
そこから周りのだれもが知らなかった,自分すら気づかなかった秘めたる力を発揮できるチャンスです。

チャンスの女神には前髪しかありません。
チャンスに出会ったときに逃さず掴むしかないのです。
通り過ぎてからではもう遅い。
そしてそのチャンスを多く掴んだ受検生こそが合格に届くのです。

さて,まずは「焦り」を感じるくらい「本気」で机に向かってみてください!
受験会場で出会うライバルたちは今こうしている瞬間も机に向かっているはずです!


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実籾駅から徒歩4分,メインストリート沿いにあり通塾も安心いただけます。

がんばれ,受験生!!!