Arrows日誌

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2022/11/04実籾CSNew!
合格する生徒【高校受験回顧録】
皆さん, こんにちは!
進学塾3Arrows実籾CSの福田です。

2022年も残り2カ月となりました。
年々,時間の経過が早くなるとともに,季節の変化に身体が追い付かなくなっているように感じられます。
日中の暖かさは日が傾きはじめると段々と感じられなくなり,昼夜の気温差が身体に堪えます。
そんな季節の体調管理のポイントは,「しっかり寝ること」です。
そのためには,熟睡することが重要!
夜は温かくして寝ましょう。ホットミルクを飲んで寝るとぐっすり眠れますよ♪


さて,今回のテーマは,私がお送りする,高校受験において合格する生徒について,です!

高校受験指導をするようになって早10年以上が過ぎました。
今までに担当してきた生徒は100名を軽く超えていることを振り返ると,時間の流れが残酷であることを
身にしみて感じます…(笑)

そんな中,過去担当してきた生徒のうち,今でも強く印象に残っている生徒がいます。
2012年に国語を担当していた女の子の生徒です。
ちなみに,なぜ年を覚えているかというと,東日本大震災のあった年に担当していたからです。

その生徒の第一志望は公立高校ではなく,青山学院高校。
男子よりも女子のほうが倍率が高く,厳しい受験になることが予想されていました。
また,それ以外の志望校としても,昭和秀英や日大習志野,専修大松戸など,しっかりと対策を
行わなければならない高校ばかり。

そのため,中学3年生の1年間は,毎週日曜日,難関高校対策ゼミに参加していました。
通常授業の宿題,対策ゼミの宿題,学校の課題…相当な量の学習をこなしていた生徒です。

それを,本人なりに課題間を持って全力で取り組んでいたことが
はっきりとわかったのは,夏期講習期間でした。

以前の教室では,夏期講習中における自分の学習内容や時間を記録する冊子を生徒全員に配布し,
毎日記録する企画を実施しておりました。
また,同時に受験生の夏休み中の合計目標学習時間も定めておりました。
その時間は,何と400時間!
夏休みを40日と考えると,一日当たり10時間の学習時間を確保しないと達成できません。

その生徒の記録表には,朝6時起床。就寝時間は23時との記載が毎日続いていました。
更に,細かな勉強時間や使用教材,単元内容が書かれていました。
元々の記録表には15行分ほど,勉強内容と時間を記入できる行がありましたが,
それだけでは欄が足りず,文具店で販売されていた付箋を代用して更に記入していました。

直感的に感じました。『この子は合格するだろう。』と。
一つの目標に向かって,その人自身がどれだけ最大限こなせるか。
その経験をしておかなければ,その後の人生において更なる努力が必要となっても
打ち込むことができません。

燃え尽き症候群にならないか不安を覚えましたが,そのような様子もなく更にギアを上げて勉強していました。
そして,夏休み以降の模試成績は,どうしても浮き沈みがあったものの,上り調子に。
ただ12月に,模試の成績がガクッと下がったことがありました。

その時の本人の顔は同じように忘れられません。
結果を見た瞬間,涙が止まらなくなり,「私もう駄目だ」としきりに言い続けるのです。
私は,
「今回が入試本番じゃなかったのが幸運。そんなに悲観することはないよ。」
「下がったのなら,次は上がるはずだ。」
「夏の血のにじむような努力を思い出そう。あれだけやったのだから,自信を無くす必要はない。」
と根気よく話をし続けました。
その場ではあまり響いてなかった様子でした。
それはそうですよね。落ち込んでいるときに前向きなことを言われても納得できませんから。(笑)
その日は沈んだ表情で塾を後にし,不安を抱えながら私も帰宅しました。

翌日の様子は,ケロッとしていました(笑)
「昨日の心配を返せー!」と心の中で思っていましたが,グッとこらえて質問対応しました。(笑)

最終的な結果として,成績的には十分目指せる成績となりました。
ただ,推薦入試では倍率や受験者層の観点から,良くて五分五分の勝負になるだろうと想定されました。
ついに合格発表の日。
「自分がネガティブな気持ちでどうする!
もしダメだったとしても,まだ一般入試があるのだから私なんかが落ち込む余裕はない!」
と自分自身に言い聞かせながら合否連絡を待っていると,電話がかかってきました。
「先生!合格していました!」
その瞬間は嬉しさが爆発している声でしたが,そこから堰を切ったかのように涙声に変わりました。

それを聞いた途端,私も涙があふれてきました。良い大人がもらい泣きです。(笑)
その後の話は,お互い笑っているのか泣いているのかわからない状態で会話していたのを
今でも覚えています。

その後,教室で振り返り面談を行った際,模試成績が落ちたときのことを覚えているかと聞いたところ,
「あの時の先生の言葉は正直かなりムカついていました。『何を知っているんだ!』って思ってました(笑)」
と笑顔で言われました。
「人がどんな気持ちで励ましたと思っているんだ!」と笑いながら返事をしましたが(笑)


努力したことは,思い描いた理想に繋がらないことはいくらでもあります。
ただし,努力したことは決して自分を裏切りません。
慢心につながってはいけませんが,「あれだけやったんだ。自分はできる!」という自信を持つためには,
それだけの量をこなすことが重要なのです。

そして,人間はどのような過程・結果があろうとも後悔する生き物です。
それであるならば,後悔を少しでも減らせる選択肢を取るほうが,学べることはよりたくさんあるはずです。

そのような思いで,日々心を鬼にしながら厳しいことを伝える場面があります。
きっと,子どもたちにいつか身にしみて感じてくれる日が来ることを信じて。

あくまでも,先に述べた生徒は一例でしかありません。
ただし,自分の願い・願望を叶えるためには,それ相応の努力をしなければ絶対に勝ち取ることはできません。
それが受験であり,必ず乗り越えなければならない試練なのではないか,と私は考えます。

千葉県公立高校入試まで120日をすでに切っています。
受験生は残りの期間をどれだけ悔いなく過ごせるか,を肝に命じながら全力で勉強していきましょう。
 

受験がまだまだ先の中学1・2年生の皆さん,または小学生の皆さんは,今の勉強をしっかりと理解して
できるようにしておくことが将来に繋がります。
目の前の勉強にしっかりと全力で取り組むこと。これを是非日々行ってください!


習志野市(実籾・東習志野・大久保)・千葉市(花見川・長作)・船橋市(三山)地区の
小学生・中学生の皆様いつでもお気軽にお問い合わせください。
実籾駅から徒歩4分,メインストリート沿いにあり通塾も安心です。

このような熱い思いを持った職員がいる塾で,是非学習を始めてみませんか?
教室にて,お待ちしております!

中学入試においては,“合格する生徒 中学受験回顧録「焦燥」編”からご一読ください。