Arrows日誌

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2023/09/22実籾CSNew!
水泳少年の軌跡
皆さん,こんにちは。
進学塾3Arrows実籾CSの岸岡です。

受験生のサクセスストーリー第2弾ということで昨年もお届けをしました。
昨年のブログはこちらをチェックしてみてください
昨年は中学受験の回顧録を担当しましたので今年は高校受験を振り返ってみたいと思います。

もうかれこれ,15年近く前の話になります。
当時,彼は中学2年生の水泳少年でした。
夏の講習も,練習が終わるとすぐに教室に来るのですが,いつも遅刻かギリギリで参加。
また,次の日は朝から練習という毎日を過ごしていました。

「文武両道」を掲げ,好きな数学・社会は常に偏差値65オーバー,英語や理科も調子が良いと偏差値60を超える成績を残していました。
しかし,水泳の練習と重なっていたこともあり未受講だった国語の成績が伸びず偏差値は30代前半を行ったり来たり。
また,反抗期も相まって学校の定期テストも身が入らず,240人中100番前後といったところ。
国語担当として学年主任を務めていた私としては「何とかしてやりたい」という気持ちと「スイミングに打ち込んでいるから仕方ないか」という気持ちが50% & 50%。
中学3年生になって,進路を定めていくしかない,そう考えていました。

10月,定期試験が終わり,いつも通り,実力からすれば微妙な成績を出した2週間後のことでした。
実はその週末,彼が全国大会を目指していた東関東予選が行われていました。
「先生,俺,早稲田高等学院に行きたい」と言い出したのです。
突然の話に驚きつつも,話を聞いてみると,その予選大会でタッチの差で全国には届かなかったとのこと。
水泳に未練はないのか?と問うと「やれることはやった。でも届かなかった。受験の世界でやれるだけやったら届くのかどうかチャレンジしたい」と。

そこからは猛特訓の毎日でした。
学校が終わると呼び出していなくても自発的に自習室にきて黙々と自主学習。
週の宿題はさっさと終えて,中学1年生のテキストを最初のページから解き進める毎日。
苦手の国語については文字通り「毎日」私の授業が終わると1年生のテキストを持って寄ってきて「ちょっと聞いてください」との声。
毎日,マンツーマンで20~30分,自分が解いた問題について「どう考えたのか」,解答を読んでみて「どう思ったのか」を私に語りかけに来るのです。

いつしか彼は「(自習室の)住人」とすべての学年の生徒からも呼ばれ,いつも彼が座る席は誰もが自然と避けるようになっていました。

そうして迎えた中学3年の冬,最後の模試で国語の偏差値が65!
スタートの偏差値30からなかなか50の壁を越えられず,悩みながらも努力を続け,秋にはどうにか50~55を取れるようになっていたものの,そこで諦めなかった姿を見てきたからこそ思わず涙が滲んだのを今でも覚えています。

とはいえ,「模試は模試,ゴールはそこではない」ということで心を鬼にして「第一志望校には足りない」という現実を突きつけました。
そこで彼は「そんなの当たり前じゃん。分かってるよ。何?先生は俺がこれで褒めてもらえるって調子に乗ると思ってたの?」との返答!
もちろん,本人は嬉しかったことでしょう,でもそこでこちらがかけた発破の一枚上の返答ができるくらいに成長してくれていたのです。

彼は無事(…とはいえない入試ではあったのですが),第一志望の早稲田高等学院に合格。
いまでは社会人としてトライアスロンに打ち込んでいるそうです。

「自ら決めたことを自らやる」そう簡単なことではありません。
「努力は必ず報われる」安易にそうとも言えません。
しかし,「何かを成し遂げた者は必ずやり抜いて,努力をしている」のです。
中学2年生のみなさん,来年に向けて,来年の自分を想像してみてください。
自らをプロデュースできるのは自分でしかないのですから。


小5高校準備コース…定員間近
中1高校受験コース…科目によって定員!
中2高校受験コース…科目によって定員!
中3高校受験コース…3クラス全て定員間近
*小6高校準備コース…算数クラス増設しました

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