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2022/07/05ARCUSNew!
【SAPIX記事】泣くな小5SAPIX生!算数・社会大苦戦の7月度組分けテスト!


ついに牙を剥いたか、小5SAPIX7月度組分けテスト!!


皆様こんにちは。ARCUS塾長の鴨志田です。


来る7/3、小5SAPIX生の夏期講習のクラス分けを決める「7月度組分けテスト」が実施されました。


問題を見た感想。


え、算数と社会が明らかに難しい…。


特に算数は、昨年度の同組分けテストより一気に難化しました。これには心を折られたサピ生も多かったのでは…。


直近で学習していた「割合」が出題されないことは予想通りでしたが、


基礎トレ2~5月号の間違い直し+デイサピD01~12の★・★★+スプリングサピックスの解き直し だけでは、全く太刀打ちできなかったと思います。※よくやる復習方法の一つ


ですが泣くんじゃない小5サピ生!ここでしっかりと振り返って前を向けた者だけが、大きく成長を遂げることができます!


それでは「小5SAPIX 7月度組分けテスト 算数」について、振り返っていきたいと思います。


*****


■大問1■


ケアレスしなければすべて取れる計算三題。


ちなみにテスト内容を知らない方のために、(3)でこんな問題が出ています。


(3)14×(30-□÷16ー9.5)=119 □を求める


これぐらい楽勝に解けるのがサピレベルです。



■大問2■


小問集合で6問構成でした。


(1)速さの単位変換系
(2)分母20の既約分数の5番目
(3)旗を立てて、さらにその間にも旗を立てる植木算
(4)5枚のカードを並べて3桁の数を作り、小さい方から15番目
(5)6で割ると1あまり、8で割ると3あまる2桁の整数をすべて足すと
(6)サイコロの推理算


SAPIX特有の「ひとひねり」を盛り込んだ小問集合でしたね。


割と定番だらけの問題で、ここも5~6問は正解してほしいところ。


そのうち大定番の(5)をピックアップ。




(5)6で割ると1あまり、8で割ると3あまる2桁の整数をすべて足すといくつ?


「〇で割ると△あまる問題」の解法は、大きく分けて3パターン。


A:”あまり”が同じ
B:”割る数とあまりの差”が同じ
C:AでもBでもない


今回はBの「割る数とあまりの差が同じ」パターンでした。

※6で割ると1あまる→6-1=5
※8で割ると3あまる→8ー3=5 ほら、同じ!


これは頻出の定番解法です。今回の2桁の整数を□、商をA,Bとおくと、


□÷6=A…1
□÷8=B…3


と表せます。


◆ポイント◆

・6で割ると1あまる数を言い換えると、「5を足せば割り切れる数」→「5を足せば6で割り切れる数」
※1あまってるところに5を足すと、あまりが6になる。ですが÷6の式なので、あまり6は存在せず、商が1繰り上がる=割り切れる


・8で割ると3あまる数も同様に、「5を足せば割り切れる数」→「5を足せば8で割り切れる数」


整理すると、


□+5=(6で割り切れる数)かつ(8で割り切れる数)


つまり、


□+5=6と8の公倍数→24の倍数


となるのです。


□+5=24×△
□+5=24,48,72,96,120,…
□=19,43,67,91,115,…


□は2桁の数なので、□=19,43,67,91となり、その和は220



■大問3■

(1)台形が2つ合わさった図形の面積
(2)正五角形の中にある複数のおうぎ形の弧の長さ
(3)おうぎ形柱の表面積
(4)4つの直角二等辺三角形をつなげてできる五角形の面積


(4)は難しかった!!


ここは時間をかけたのに解けなかった子も多かったと思います。補助線の引き方をひねった問題で、補助線を「とりあえず頂点から頂点に引く」でやっていた子は厳しかったと思います。「同じ面積の三角形に分割するように」補助線を引けるか否か。正六角形の分割問題などに慣れていた子は、案外糸口を見つけられたかもしれません。



■大問4■

(1)三角形の角度。52°+〇〇+××=180°から、〇+×を求めて解く問題
(2)その応用


またまた(2)は難しかった!!


図形問題攻略の王道でもある、「図に条件を書き込んでの条件整理」をきちんと丁寧にやれば解けた問題。既に中堅~中堅上位校の入試レベルでした!



■大問5■

条件付きの池の周りの速さ。
速さが苦手な子は撃沈したことでしょう…。
ですが実は、上位生が速さを解くときの定番「ダイヤグラム」を使えば簡単に解けます。
なんと3~4分で解けました(笑)

ただ、「ダイヤグラム」は小5だと使いこなせる子は少数派だと思いますので、そうなると線分図ですね。個人的にはダイヤグラムでスカッと解いてほしい問題でした。


■大問6■

おもりが2つ、しきりのある水量変化とグラフ。
(1)は簡単、(2)の二つは少々厄介でしたね。
小6でそこそこやれる子ならそんなに苦戦はしないのですが、小5のこの時期だと苦戦必至なのかもしれません。


■大問7■

約束記号。(3)は本テスト最難関問題。
いかに労力を減らして「書き出し」をしていくか、という問題でした。


興味のある方はこちらをご覧ください。




【大問7】整数Xについて、

・Xが1けたの整数の時、《X》はその数を表す
・Xが2けた以上の整数の時、《X》はXの下二けたを表す

例) 《4》=4、《35》=35、《128》=28、《300》=0、《4×26》=《104》=4

(3)Cを1以上100以下の整数とします。《4×C×C》=96となるCにあてはまる数をすべて答えなさい。


平方数同士のかけ算を高速でできる子は、いわゆる「ゴリ押し」で解けたかもしれません。そういう意味では、インド式計算ができる子はラッキーでしたね。解説見ましたが、最初の解説はちょっと無理やり感があって苦しかったです…。私は別解の方で解けたので、そちらを推奨いたします。


ちなみに解説は書きません。長くなる上にきっとほぼ読まないと思いますので(笑)。一応熱意ある方のために答だけ載せておきます。


答.7,18,32,43,57,68,82,93


*****


きっと読む人だけが読んだであろう今回の記事ですが、


算数や数学は、「誰と学ぶか」「誰から学ぶか」で楽しくもつまらなくもなる科目です。
私は最高に楽しい科目だと思っていますので、算数/数学を伸ばしたいお子様はぜひARCUSまでお問合せください!


あ、中学受験の記事でしたが、高校受験や私立中高一貫校のフォローもバッチリですのでご安心ください(笑)



算数は上手く数える学問である。
ーペトルス・ラムスー


(2023.04.07追記)
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塾長 鴨志田