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2022/01/28新船橋CSNew!
小学英語と新学習指導要領
こんにちは。新船橋CSの松岡です。

今回は学習指導要領と
今後の小学生英語の授業展開についてお話しさせていただこうと思います。

まず、学習指導要領とは、
文部科学省が告示する初等教育および中等教育における教育課程の基準のことです。
つまり、私立学校を除く全都道府県または地方自治体が運営する公立学校は
この教育課程を元に授業計画を作成する必要があります。

そして、この指導要領は時代の変化に合わせてその内容が変わっていきます。
近年、グローバル化や、スマートフォンの普及、
ビッグデータや人工知能(AI)の活用などによる技術革新が進んでいます。

10年前では考えられなかったような激しい変化が起きており、
今後も、社会の変化はさらに進むでしょう。
なので、子供たちが学校で学ぶことは、社会と切り離されたものであってはいけません。
この先の社会の変化を見据えて、子供たちが将来生きていくために必要な資質・能力を
踏まえて学習指導要領を改訂しているのです。

今回の代表的な変更点として「プログラミング教育」と「外国語教育」があります。

英語の学習指導要領が改定されたことは知っていても具体的にどのように改定されて、
子供たちは今後どのような能力を習得することを期待されているのか。

そして、3Arrows新船橋CSとしては
今後どのようにして小学生英語を行っていくのかについてお話していきます。

まずは「覚えるべき英単語数・授業時間数の変化」です。

最初に「英単語の数の変化」ですが旧改定の内容では
「中学校までに1200語まで」となっていたものが「小学校、中学校で合わせて2500語まで」と改定されました。
数としては2倍以上の増加です。

ここでポイントになるのは「小学校で習った単語・文法表現を中学校でも引き続いていく」ということです。

小学校と中学校の英語教育の連携がより強まることで小学校の段階での単語暗記がより重要になってきます。

次に、「授業時間数の変化」についてです。

これまでの小学生3・4年生は総合の時間を使って英語活動を行ってきましたが、
2020年度以降からは「週1コマ 年間35コマ」の外国語活動を行い、
また小学生5・6年生は「外国語」として「教科」として正式に行われ
時間数は「週2コマ 年間70コマ」となっております。

この変化は2020年度の改定前と比べると約3倍のコマ数です。

これまでも、小学校5・6年生では「外国語活動」という英語に慣れ親しむことを
目標とした授業が週に1コマ程度行われてきましたが、
2020年度からは、それが「外国語」という教科に変わり、
算数や国語、理科、社会と並んで、英語の基礎を身につけるための授業が行われます。

また、「外国語活動」の授業を新たに3・4年生で行うことになるので、
全体として小学校における英語教育が拡充されると言えます。

この改定によって、3・4年生の「外国語活動」を通して英語を
「聞くこと」「話すこと」を中心に英語に慣れ親しみ、
その後の英語学習に抵抗なく進むための素地を養うことが目標とされ、
5・6年生の「外国語」では、子どもの発達段階に応じて、
「聞くこと」「話すこと」の学習内容を深めるとともに文字を
「読むこと」「書くこと」も加えて、中学校での学習へつなげていくことを目標としています。

つまり、音声の聞き取りのみになっていた小学校での英語教育が
4技能の習得を小学生の段階で習得することを目的とします。


さて、ここで皆様に問題です。以下の日本語の文を英語の文に直しなさい。

「あなたは普段、学校が終わった後に何をしますか?」



答えは「What do you usually do after school?」です。

ちなみにこの英文は横浜市の小学校の教科書に単元として使用されており、
私が以前勤めていた学習塾ではこの表現を生徒たちはスラスラと書けていて、
なによりもそのフレーズをサラッと口に出すことができていました。

ここでポイントになるのは、
先ほどの英文を子供たちは文法を理解した上で書けているのか、
そうじゃないのかということです。

答えは後者「文法は理解していないけど書ける」ということです。
これは「音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味がわかるようにする
 /書き写すことができるようにする」ことを意味します。

つまり、まずはとにかく英語を「音」から身につけましょう、
読むこと、書くことはその次ですよと言っているのです。

保護者様の世代からすると「読み・書き中心の授業――まずアルファベットという文字をいきなり練習して、
ローマ字を書けるようにして、単語をひたすら覚えて、
基本例文の文法を学んで――という学習順序からは考えられないアプローチの仕方ではないでしょうか。

ただ、時代は令和。これからも外国語教育の変化は著しいものとなり、
それに合わせて入試のシステムも変化していくことが予想されます。

では、3Arrows新船橋CSではどのように小学英語の授業を行っていくのかをお話しさせていただきます。

1,学校準拠の教科書を使ったアクティブラーニング中心の授業展開
新船橋の校舎では学校準拠の教材を使用していきます。
通常授業では学校よりも先取りで内容を学んでいき、
単元ごとに目的となっている表現を音声機能の教材を用いながら
アクティブラーニングを中心に授業を行っていきます。

早期の段階で本物の音に触れることにより英語に対して親しみを持ってもらうことが出来ます。
最初は音から表現を聞き取っていき、
最終的には各単元のメインとなる表現を書くことが出来るようになることを目標としていきます。

2,毎回の授業で単語テストの実施
また、毎回授業開始時に単語テストの実施をします。
先ほど、記述したように暗記すべき単語の数は倍以上に増えたので対策は必要になってきます。
そこで、単元で使用されている単語の中で優先順位が高い単語を厳選し毎回実施していきます。

3,家庭学習も充実!宿題用ワークブックでその日に習った授業内容をすぐに復習できる!
宿題は使用教材に対応したワークブックを使用します。
内容はリスニングと書き取り問題を中心としたものとなっています。
リスニングの方法ですがワークブックに記載されているURLを
携帯もしくはタブレットを使用して読み取って再生してもらいます。

長所としては聞き直したい部分をすぐに再生したり、
再生方法がタブレットなのでCDプレイヤーを使用するよりも格段に簡単となったりすることが挙げられます。

ネイティブスピーカーの音に何度も触れることが出来るので自然とリスニングの力が身についていきます。


ちなみに、余談ではありますが私が小学生のとき、
父と一緒にNHKラジオの英語放送を毎回一緒に聞いて
ラジオの機械に向かってとにかく声を出していました。

発音などはそっちのけでとにかく口に出していました。
そのことがきっかけなのか分かりませんが、
英語に対して親近感を持つようになり気づいたら教員免許を持つまでとなりました。(笑)


最後に、これからの入試がどのように変化していくのか私の見解を述べていきます。
新学習指導要領には、
まず大きな目標として「外国語によるコミュニケーションを図る素地/基礎をつくる」
というねらいがあります。

目的は「英語を正しく使える」ではなく、あくまでも、
「世界という舞台でコミュニケーションをとるための手段を身に付ける」ということです。
そのためには、「文法を正確に理解している、単語を正しくつづることができる」ことよりも、
多少、英語に誤りがあっても、
何とかして自分の思いや伝えたいことを
相手に理解してもらおうとしている姿勢のほうが重要となるかもしれません。

その姿勢を評価して学校の成績や入試のシステムが変化していくことになるでしょう。
ちなみに、2021年度では都立高校の入試にスピーキングテストが導入されます。

今後、全ての都道府県で実施される可能性は非常に高くなります。
そのためにも、早めの準備をして万全の状態で臨めるようにしていきたいものです。

私たちは生徒たちの明るい未来を開拓していくために全力でサポートをしていきます!

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