Arrows日誌

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2022/04/19新船橋CSNew!
【科目シリーズ】英語科とは
こんにちは,進学塾3Arrows新船橋CSの松岡です。

昔から「春眠暁を覚えず」と言いますが
今年は眠気なんか感じる暇も無いくらい
活気溢れた春期講習となり,
生徒にとっても価値のある期間だったのではないでしょうか。

生徒・保護者にとって,新生活となり環境の変化が
激しい日々を過ごされるとは思いますが何事も初めが肝心です。
転ばぬ先の杖。備えあれば憂いなし。石橋を叩いて渡る。
常に次に起こる事を予想し,慎重に準備をし,備える。
我が塾の先取り授業に通ずる所がありますね。

さて,今回は英語科についてです。
昨今では英語教育のあり方について多方面から
議論を為されていますが,決定的な学習方法の結論が出されていません。
そのため,学校現場は課題を抱えたまま生徒達に指導をしています。

なぜ,結論が出ないのか?
それは,英語学習をする目標が曖昧になっているからだと考えます。
文部科学省では以下のように目標を定めています。

〈小学校〉
・ 外国語活動の目標をコミュニケーション能力の
素地を養うこととし,中学校との連携を図った。
・ 外国語を用いて,積極的にコミュニケーションを
図ろうとする態度の育成に重点を置いた。
・ 外国語活動の目標については,学年ごとに示すのではなく,
より弾力的な指導ができるよう,2学年間を通した目標とした。

〈中学校〉
・外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,
外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,
簡単な情報や考えなどを理解したり表現したり伝え合ったりする
コミュニケーションを図る資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(参考元:https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/index_00005.htm)

なるほど。
ここで文部科学省が主張したいことは
「コミュニケーション能力を率先して鍛えなさい」ということなのでしょう。
ただ,コミュニケーション能力と一言で済ましていますが
その内訳というのは非常に多くの要素を含んでいます。
「話せることが大事なの?」
「実際に文を読んで内容が理解できることが大事なの?」
「文法を正しく理解して書けることが大切なの?」


混乱しちゃいますよね。口々に色んな指導者があらゆる
目標を言うものだから子どもたちは困ってしまうわけです。
子どもたちにとって優先順位を自分たちで決めていくことは難しいので,
それは英語嫌いの子が多くなってしまいますよね。
また,身につけなければいけない技能があまりに多く
要求されている中で現在の入試システムは
その移行についていけていないのが現状です。
学習塾で指導している立場からするとやはり入試の在り方で
日本の英語学習の目標が決定されているような気がしてなりません。

とはいえ,現場にいる英語教員のほとんどは訳読法を中心に
学習し指導してきた方々な為,急な指導方針の変更は現場を
混乱に導くだけでなく子どもたちの成長に
大きな影響を与えてしまう可能性があります。
筆者自身のそのうちの一人です。

英語学習の目標が「入試を突破するため」だったため
それ以外で英語を使用することがない限りは話す能力などは
勝手に退化していきます。今はこっそりと英会話アプリを入れて,
全国の高校入試でスピーキングが導入された場合に備えて練習をしております。
2023年度の東京都の高校入試でスピーキングが導入されることが決定しており,
東京都の動向次第では全国でスピーキングテストが
英語入試に必須のものになっていくと考えられます。

ここまで,さまざまなこと書いてお伝えしましたが
「じゃあ,英語の勉強って何から始めればいいの?」
と疑問に思われる方が多くいらっしゃるかもしれません。
私が考える〈最低限これだけはやっておこう 英語学習の方法〉というのを
皆さんに伝えていきたいと思います。

1.単語の暗記は本気でやろう!

多くの生徒は単語の暗記を嫌います。
国語の漢字テストもそうですが言語学習をする上で
言葉を覚えるという作業は地味で尚且つ退屈なものです。
そして,継続していかなければ身につくことは出来ません。
そのため,単語暗記から逃げてしまい,長文などで使われる
表現が理解出来ずもっと英語が嫌いになるという負のループに陥ってしまいます。

改善方法は「単語は音をしっかり聞き,
音読しながら書く練習をする&少ない数でいいので
満点を取って成功を感じよう」ということになります。

英単語が頭に入ってこない大きな要因として
「文字と音がリンクしない」ということになります。
漢字練習をする時に読みと書きはセットで覚えますよね?
英単語も同じです。
日本語の意味を見て英単語に直す時はまず音から覚えましょう。
その音を頼りにして実際に自分で書いてみて音と文字をリンクさせていく。
この手順で行うと爆発的に脳に定着します。
そして,一番大切なことは「自分でテストをして,
完璧に覚えられているのか確認をする」ということです。
多くの生徒は練習をしただけで終わりにしてしまっています。
自分で確認する作業を怠らずに続けていくことで自然と点数は伸びていきます。

また,習った単語を日常生活の中で使用していきましょう。
皆さんはタレントのルー大柴さんをご存じですか?
「寝耳にウォーター(「寝耳に水」の意味)」
「藪からスティック(「藪から棒」の意味)」
などのギャグで有名になった方です。
彼の影響を受けて,私は普段使う言葉を英語に直すことで
自然と意味と英単語をリンクさせていくようにしました。
口に出しているからこそ記憶に残るため非常に有効な方法だと思います。


2.習った文法は例題ごとフレーズで覚えよう!

「習った文法の名前は憶えているけど
どういう文になるのか忘れてしまう」という子が多くいます。
「比較ってどんな文法を使った文のこと?」
「んー,なんか-erとかthanとかを使う文」
「じゃあ,文を作ってみて」
「………」
ここで,多くの生徒の脳内ブレーカーが落ちてフリーズ状態になります。
なぜ作ることが出来ないのか?
それは「頭の中にサンプルとなる文がないから」なのです。
私の恩師は「いい学習が出来ている証拠は習った文法を使って
簡単な文を作ることができるかどうか」と私に教えてくれました。
まさにその通りだと思います。
簡単な文で良いのでサッと表現することが出来ることが大切なのです。

(例1)比較級

Tom is taller than Bob.
「トムはボブよりも背が高い」
Imada Mio is more beautiful than Ishihara Satomi.
「今田美桜は石原さとみよりも美しい」
( 2022年4月19日時点での筆者の主観です)

など,習った文法に関する文・フレーズを丸々覚えてしまうと
あとは必要に応じて単語を変えるということになるので
まずは使われている文の形を頭の中に入れていくようにしましょう。


3.訳すときは軽く楽しく!

日本語訳をするときについ固い日本語にしてしまう人がいませんか?
直訳してみたけど日本語の意味が分からなくなるみたいなことってよく起こりますよね。
例えば以下のような英文はどのように訳しますか?

This movie will make you feel happy.

「この映画はあなたに幸せを感じさせる。」
直訳で日本語に直そうとするとこのようになりませんか?
間違いではありませんがとてもぎこちないですよね。
なので,より自然な日本語に直すと次のような表現になります。
「この映画を見ると幸せな気分になります。」
どうでしょう。先ほどの文よりもより分かりやすくなったと思いますよね。
一度,英文を直訳で直したときに違和感があった場合自分の
身近な表現に直してみると楽しく理解することが出来るようになってきます。

いかがでしょうか。
英語教育は他の教科に比べて時代に合わせた変化が激しい教科となります。
どのタイミングで高校入試が変更になるかはわかりませんが,
どんな入試にでも対応できるような基礎となる型を
しっかりと身に着けていくことが重要となります。
常に変化に備えて生徒たちの本当の力を身に着けるように日々指導しています。
もし,現在の英語学習等でお困りの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。
一緒に本当に力を身に着けていきましょう!

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