こんにちは。
進学塾3Arrows小松川CSの中島です。
国語の基本は「手を動かして読む・解く」ことです。
今回はそのうち、「読む」ことについてご紹介します。
私がよく授業でも使うたとえのひとつに、
「国語は宝物探しゲーム」というものがあります。
「自分で考えて自分の言葉で書きなさい」という設問もあるにはあるのですが、
大半の設問は「文中で何と述べられていましたか」を問う問題です。
つまり、答えもしくは答えの素となる表現は本文中に落ちていて、
それを制限時間以内にいかに速く・正確に見つけ出せるか、
が問われているのです。
ですから、「どこに」・「何が」書かれているのか、
がつかめていれば
ほとんどの問題に対処できることになります。
今回は「学校全体で宝物探しをする場合」を例に、
必要なポイントをいくつか紹介してみましょう。
① 本文をいくつかのかたまりに区切って読む
答えの根拠を探すにしても、
本文全体はある程度の長さなので
「いざ探そうと思うとなかなか見つからない!!」ということがあります。
そこで、説明文の場合は意味段落、物語・小説であれば場面に切って読めていると
「この辺りにありそうだ」という目星をつけやすくなります。
本文が長いということは、探す範囲が広い、ということです。
「学校全体から探す」ではなく、
「1階にありそうだ」・「この教室にありそうだ」と、
探す場所を限定することで見つかるのにかかる時間を短くすることができます。
ですから、本文を読む際は
・鉛筆をもって読む
・「話を切ろう」と思って読む
ことが大切になります。
② 小見出しをつける
いざ話の区切りを見つけたら、そのかたまりで何が書かれていたのか、
を自分なりの言葉で書き加えましょう。
設問を解く際に本文のどこの部分に戻ればいいのか、の目印になります。
「ここは音楽室」・「あそこは図書室」のように、
①で区切った部屋ごとに名前を付ける感覚です。
設問で聞かれている事柄が音楽に関連するものであれば
「まずは音楽室から探してみよう」、となりますよね?
③ 接続語に着目する
「たとえば」と来ればそのあとには具体例が、
「なぜなら」と来れば後ろには直前に書かれていたことに対する理由が
述べられているはずです。
「接続語に注意して読みなさい」とは国語の授業でもよく言われることなのですが、
設問を解くときには注意を払っていても、
いざ本文を読むときに気を付けることができる人は意外と少ないものです。
「しかし」であれば「⇔」のように、
接続詞ごとに鉛筆で書きこんでしまうとよいでしょう。
以上の項目に注目して本文を読むと、
読み終わった後の文章は鉛筆で書き込みがされた「汚れた状態」になるはずです。
問題を解くために、まずは本文を読むことから始めることが多いのですが、
ただ文字を目で追っただけでは「よく読む」ことにはなりません。
この「汚れた状態」を嫌がる生徒さんも多いのですが、
この状態こそ「考えて読んだ証」なのです。
もちろん、自分が考えて区切ったものが間違っていたり、
大事だと思って線を引いた部分が全く設問で問われなかったりすることはあるでしょう。
それでも挫けずに繰り返し練習していくことで
徐々に読み方のピントがあってきます。
普段の宿題や授業など、すぐに実践することができることばかりです。
「国語は苦手だ」・「国語の成績を上げたい!」というかたは
物は試し、挑戦してみてはいかがでしょうか?
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