2024/03/08実籾CSNew!
「小さな視点」と「大きな視点」
皆さん,こんにちは。
進学塾3Arrows実籾CSの岸岡です。
今年も中学入試,高校入試ともにすべてが終わりました。
2024年中学入試における進学塾3Arrows実籾CSの結果は在籍人数が少なかったものの第一志望合格率100%!
とはいえ喜びに浸る我々の目も次に向かっています。
ということで今年の入試を社会科担当の目から見えたものをご紹介していきましょう。
社会=「覚えれば何とかなる教科」というイメージを皆さんお持ちのことでしょう。
もちろん,覚えただけで解ける問題というものも存在します。
そして,覚えていなければ解けない問題がほとんどというのも事実です。
しかし,覚えただけでは解けない問題が多数を占めるというのも現実。
さらに,そういった問題が合格・不合格の分岐点となるというのが実情です。
たとえば下の図を見てください。
( あ )に入ることばは「手前」ですね。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで目にしたことがあることでしょう。
しかし,テキストを使って授業の中で教えるようなことばではありません。
では,いつ学ぶのか?
もうこれは日ごろどこに目を向けるか,何に興味を持って生活をするかにかかってきます。
学校などの教育だけでなく生活にも超速で浸透してきているICT技術。
手軽に,かつ一瞬でものを知ることができる時代になり,情報があふれています。
しかし,情報が増えただけになっていませんか?
情報は取捨選択こそが大切。
目に見えたものにどれだけ興味を持って,自らの知識として使えるものにするかが勝負のカギとなります。
身近にある小さな視点が得点につながる問題といえるでしょう。
次に日ごろから社会情勢にどれだけ目を向けているかというのも大切です。
SDGsの5番にもありますが「ジェンダー平等」ということばに耳目の集まる時代。
ジェンダーということばを直接問う問題もありますが,上の図の問題のように歴史分野に落とし込んで作問する学校も増えてきています。
知識を直接,使えるだけではなく,そこからどう広げて日々の学習に活かしていくか。
これも一種の時事問題です。
大きな視点で得る情報,知識を座学に活かして得点につなげる問題といえるでしょう。
「小さな視点」と「大きな視点」,これを日々,常に意識し続けることは難しいかもしれません。
しかし,効率性や手軽さばかりに目を向けて学習をしていては得ることのできない「学力」です。
無駄だと感じる思考や興味が得点につながるのが現在の中学受験。
「小さなまわり道」が「大きなゴール」にたどりつくものです。
正しいまわり道へつながる指導,これは授業だけでなく日々の大人との会話にもヒントがあるはずです。
気になることがあればいつでも声をかけてみてくださいね。
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