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2024/04/12実籾CSNew!
千葉県立高校入試~国語分析~
皆さん, こんにちは。
実籾CSの福田でございます。
いよいよ春本番。桜も咲き誇り,見頃を迎えているのではないでしょうか。
 
さて,令和6年度公立高校学力検査が実施されてから2カ月が過ぎました。
平均点や得点分布はといったデータは,ゴールデンウィーク明けに公表となるため,
そのデータの発表を心待ちにしております。(笑)
さて,今までの入試データを参考までに,今までの平均点を確認してみましょう。

 

令和2年度までは前期・後期の二回選抜でしたが,令和3年度より一回選抜に変更となっています。
一日目に国語・数学・英語の学力検査が行われ,
二日目に理科・社会の学力検査と,高校ごとの検査が実施されます。

つまり,学力検査は一度のみのチャンスになりました。
一度のみの入試形式になってから,5教科平均点は下がり続けています。

国語については,50点を下回る平均点となっており,点数だけを見れば難しくなっていると言えるでしょう。
また,令和6年度入試より,記号問題がマークシート方式に変更となりました。
問題構成についてはほとんど変更がありません。構成は以下のようになっています。
≪大問構成≫
一 放送・聞き取り問題
二 漢字・読み問題
三 漢字・書き問題
四 文法・知識総合問題
五 読解問題 ※大問五・六でそれぞれ説明的文章,文学的文章が出題
六 読解問題
七 古文
八 作文

マークシート形式になったものの,構成があまり大きな変更点がないにも関わらず,平均点が50点を下回っている。
では,一体どのような要因によって平均点が下がっているのでしょうか。

今年2月に受験した中学3年生は,ちょうと新型コロナウィルスが流行し,
学校での授業形態や自宅での過ごし方が大きく変わり始めた世代です。
このことが,学力に影響を及ぼしている可能性もあります。

また,公立高校の選抜回数が一回になったことから,
各受験生の抱えるプレッシャーは大きくなっていることも関係しているでしょう。

事実として,県立御三家と呼ばれる,千葉・船橋・東葛飾の当日欠席者が入試制度が変わってから増えています。それぞれ,
千葉 :11名
船橋 :29名
東葛飾:19名
となっており,二桁の受験生が当日欠席しています。
これは都内私立の進学,という別の要因も考えられますが,
それでもこれだけの受験生が欠席し,受験しなかったことは以前にはございませんでした。

あくまでも国語を取り上げた記事ですので説明は割愛いたしますが,受験制度の変更,
それに伴う受験生へのプレッシャー,学習環境の変化,といった
様々な要因が組み合わさり,平均点が下がっていると考えられます。

問題の難易度が劇的に上昇しているわけではありません。
常に,文章読解の精度を高め続けることが最も点数に直結する要素です。

読解の精度を高めるためには,
①一文ずつ内容をていねいに読み取る。
②一文ごとの内容のつながり,関係性を読み取り,理解する。
③文章中で意味の分からなかった言葉は,国語辞典を使って調べ,意味をノートにまとめる。
といった3点を重視してみましょう。

国語は,他教科に学習時間が削られてしまうからこそ,短時間で効果を高める勉強をせざるを得ません。
少ない時間で最大限の効果をもたらすような,質の高い勉強法を身につけることが肝要です。

また,国語は十人十色の解き方が生まれやすいことが挙げられます。
自分にとって,最も点数の取れる解き方を模索し,身につける必要があります。
セオリーとなる解き方を学び,それを自己流にアレンジしていく。
そのためには,演習量の確保が最重要項目!
問題を解く習慣をきちんと確保するようにしていきましょう。

 

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