こんにちは。
進学塾3Arrows小松川CSの中島です。
夏休みも終わり、中学校の定期試験も一段落、といった頃です。
中学校3年生は2学期に過去問に取り組み始めます。
今回は受験パターン別に過去問についてご紹介します。
① 都立共通問題対策
都立共通問題の出題は少し特殊です。
具体的には、記述が占める割合が低く、ほとんどが記号の選択問題です。
(例)令和3年度入試における選択問題の得点割合
英語 80%
国語 70%
社会 90%
理科 92%
中3の模試は9月以降、
この出題形式にあわせて出題されるようになります。
夏休み前までに受ける模試は
いわゆる一般的な模試の形式なので、
この独特の出題形式に合わせて得点する力を
来年2月までに身につけることがゴールとなります。
とはいえ、3Arrows小松川CSでは
都立共通問題の過去問指導は11月末スタートです。
それまでの期間は中学校での学習内容をしっかりと復習して
過去問演習に備える時間にしましょう。
特に、夏の間にやりきれなかったことが残っている場合、
11月中までにしっかりと消化して
基本的な学力を高めておく必要があります。
② 都立独自作成校
こちらは都立共通問題とは異なります。(※理社は共通問題です。)
英数国ともに記述の割合が増えるため
通常の模試に近い形での出題です。
対策の開始時期は都立共通問題と同じく11月末からですが、
第一志望の都立が一校に絞り切れていない場合、
それぞれの対策をする必要があります。
独自作成校と共通問題校の両方で迷っている場合や、
独自作成校の中で二校以上が選択肢となっている場合は
早めの10月ごろには過去問を始めたほうがよいでしょう。
③ 私立一般対策
私立入試の場合、出題形式は学校によって様々です。
記述中心の学校もあれば、
マークシート方式ですべて選択式、ということもあります。
自分が受験する予定の学校の過去問は早めに目を通して
出題形式を知っておきましょう。
また、私立一般受験をする場合、
トータルでの受験校数が多くなる傾向があります。
3~4校の過去問に取り組まなければならないこともざらなので
開始時期は少し早めの10月になります。
この場合、過去問開始までの準備期間は残り1か月弱となります。
夏の間に十分に基本学習ができていない場合、
急ピッチで仕上げていかないと
思わぬ結果が出てきてしまうかもしれません。
以上、おおまかに3つのパターンについてご紹介しました。
1学期の親子集会でも
夏明けまでに基本学力を固めるよう伝えてきました。
夏明けからはいよいよ
「入試本番でどう得点するか」
を追求していきます。
十分な合格への手ごたえをもって年を越せるよう、
いまできる最善の努力をしましょう。